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和算を知る / 時代をたどる

一冊から、次の問いへ。

本が出る。誰かが解説する。別の人が新しい問題を残す。発見日と刊行日を分けながら、和算の歩みをたどります。

  1. 1299中国の数学書

    朱世傑『算学啓蒙』

    のちに日本で天元術を学ぶ重要な手掛かりとなる書物。日本での受容・刊行は、この年そのものとは別です。

  2. 1627初版刊行

    吉田光由『塵劫記』

    そろばんの計算を、実用的な問いや数学遊戯とともに広めます。版を重ねたため、後の本を初版と取り違えないことも大切です。

  3. 1641遺題

    答えを載せない12問

    この年の『塵劫記』に遺題が置かれます。読者が解答を出し、さらに新しい問題を残す継承につながりました。

  4. 1674刊行

    関孝和『発微算法』

    沢口一之『古今算法記』の遺題15問に答えます。既存の難問を解くことが、新しい表現や算法へ進む足場になります。

  5. 1685解説の刊行

    建部賢弘『発微算法演段諺解』

    関の『発微算法』を解説する本。成果を理解し、次の人が使えるようにする仕事も、数学の発展を支えました。

  6. 1710編纂の節目

    『大成算経』

    関と建部兄弟の研究を集めた大きな体系。編纂は1683年に始まり、1710年頃に大きな節目を迎えました。年表に示す1710年は編纂の節目であり、個々の研究の発見年・写本の書写年とは区別します。

  7. 1712死後刊行

    『括要算法』

    1708年に没した関の成果を門人たちが刊行。有限級数、正多角形、円周率などの仕事が伝えられます。

  8. 1722序文の年記

    建部賢弘『綴術算経』

    円周率・円弧の研究と、研究方法そのものを記します。序文は1722年。内閣本には1725年の付録があり、本全体の成立を一つの日付にまとめない読み方が必要です。

  9. 1822算額奉納

    入澤新太郎の六球連鎖

    寒川神社に奉納された接球問題。原額は失われ、1832年の『古今算鑑』の記録などから内容が伝わります。

  10. 1832刊行

    内田五観編『古今算鑑』

    京都大学に画像と書誌が公開される和算書。失われた算額の問題をたどるためにも、こうした記録が重要になります。

  11. 1872教育の転換

    学校教育で洋算を採用する方針へ

    学制による転換です。和算を学んだ人々は初期の学校教育にも参加し、一部の地域では後まで和算塾が続きました。数学と人のつながりが一夜で消えたわけではありません。

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